5.異性愛規範とセクシュアルマイノリティーー結婚は何を承認するのか
代表者
松元 実環(国際文化学研究推進インスティテュート 学術研究員)
分担者
白井望人(国際文化学研究科 博士後期課程)
Arnaud Stockinger(国際文化学研究推進インスティテュート 学術研究員)
協力者
亀山(京都大学大学院文学研究科 行動文化学専攻社会学専修 修士課程)
プロジェクトの目的
本プロジェクトは、結婚という制度がいかに特定の親密性を正当なものとして承認し、いかなる関
係性やセクシュアリティを不可視化・周縁化してきたのかを、異性愛規範を批判する立場から明らか
にすることを目的とする。近年、結婚やパートナー関係のあり方は多様化し、シスジェンダーの男女
による恋愛関係を超えた実践が広がりつつある。しかし制度的・規範的水準では、異性愛を前提とし
た親密性の秩序が依然として強く維持されており、社会的想像力においても結婚はシスヘテロノーマ
ティヴな形象と結びついて機能し続けている。
本研究では、実践の多様化と規範の持続とのあいだに生じる緊張関係に着目し、レズビアン/クィア
女性、ゲイ男性、アセクシュアルを対象としたライフストーリー調査と映画表象の分析を組み合わせ
ることで、結婚がもたらす承認の条件とその非対称性を多層的に検討する。これにより、異性愛規範
に支えられた親密性の秩序を問い直し、その再編可能性を論じる。





