4.女性の〈社会進出〉を問い直す―近現代日本における動員・教育・信仰

代表者
田中やよい(国際文化学研究推進インスティテュート 協力研究員)

分担者
北島順子(国際文化学研究推進インスティテュート 連携フェロー)

松元実環(国際文化学研究推進インスティテュート 学術研究員)

プロジェクトの目的

 本研究は、戦中・戦後の日本における女性の〈社会進出〉が、いかなる歴史的条件のもとで展開し、
女性が国家政策、教育制度、宗教的・道徳的規範といった枠組みにどのように直面してきたのかを明
らかにすることを目的とする。総力戦下の女性動員、戦後の小学校教員のライフヒストリー、キリス
ト教女性運動という三つの事例を取り上げ、女性が家庭外の領域へ進出する契機と、その背後にある
制度的要請との関係を検討する。とりわけ、女性の社会進出が主体性の拡張をもたらしたのか、ある
いは国家にとって都合のよい主体の形成に寄与したのかという問いを中心に、女性が制度的枠組みを
どのように受容・抵抗・再解釈したのかを分析する。これらの検討を通じて、戦中・戦後を貫く女性
の社会的役割と公共性の形成過程を再考することを目指す。