2025.08.02 La narrativa de mujeres en lengua maya tsotsil/女性がツォツィル語で書く物語

メキシコでは21世紀半ば以降、女性の手によって書かれたツォツィル語の物語が現れてきている。その代表が、詩人として長いキャリアを持つルペルタ・バウティスタ、そしてクリスティーナ・パティシュタン・ロペスだ。前者は2023年に小説『Ixbalam-ek’ / Estrella jaguar』を発表した。この作品は、先ヒスパニック時代の世界を再現したものだが、その視点となるのは敵国との戦争で殺された夫の代わりとなることを余儀なくされた若い女王のそれだ。後者は2024年に『Ch’ulelal』と題した初の短編集を発表している。この短編集では、不吉な感覚を体験する登場人物や、日常生活を変化させる超自然的な要素とともに、現在の問題を取り上げている。
※セミナーはスペイン語で行われる。
講師について:Mikel Ruiz
作家、批評家、文学研究者。博士(人文・社会科学)。チアパス州サン・フアン・チャムラ出身。2007年より文学活動を始める。作家としてこれまでに、Ch’ayemal nich’nabiletik / Los hijos errantes (2014)、La ira de los murciélagos (2021)、Los disfraces de la muerte (2025) などを刊行。一作目は英訳されアメリカでトリリンガル版としても出版された (2023)。2023年には「ネサワルコヨトル文学賞」を受賞。受賞作品Sk’ak’alil ayan li ak’obale / El origen de la nocheは今年2025年に刊行された。また、編者としてツォツィルの若手作家たちの短編小説集Yayijemal ts’ibetik / Cuentos con cicatrices (2023)などを手掛ける。同時に、Ojarasca (La Jornada)、Confabulario (El universal)、Tierra Adentroなど、メキシコ国内の多数のメディアで批評活動を行っている。さらに、サン・クリストバル・デ・ラスカサス市で文学ワークショップを主宰し、先住民の若手作家育成にも力を注いでいる。
参加登録リンク: