2. J-LEAGUEのクラブチームに関わるサポーターまたは経営者に関する調査

代表者
RAZGUI YOSRI (国際文化学研究推進インスティテュート学術研究員)

分担者
河村 悟郎 (大阪観光大学/講師)           

プロジェクトの目的

本研究プロジェクトは、博士課程在学中に開始した研究を地理的に拡大し、日本のサッカー観戦者が行う儀礼的象徴化プロセスと資本主義構造との深い結びつきを人類学的に探求するものである。これまでの研究では、資本主義的な性質が顕著なヴィッセル神戸(日本のプロサッカーチーム)を対象に、サッカーファンの「資本主義的儀礼」の分析が行われた。今回のプロジェクトでは、この結論をより多角的に検証し、他クラブとの比較研究を行うことで、湘南ベルマーレ(日本のプロサッカーチーム)のゴール裏でのフィールドワーク経験がある河村悟郎氏と協力し、関西圏のサッカー現場に関する質的データのアーカイブを作成することを目指している。申請者は主にファンコミュニティに焦点を当て、河村氏はクラブのマネジメントに関わる人材を調査する予定である。本プロジェクトを通じて得られた資料は、日本のプロサッカーを対象とした人類学的研究を促進しつつ、新奇的なスポーツ研究を切り拓くことが予想される。