4. 阪神間モダニズムにおける身体文化の表象
代表者
大谷 晋平(国際文化学研究推進インスティテュート学術研究員)
分担者
小笠原 博毅(神戸大学国際文化学研究科・教授)
黄 柏瀧(高雄大学[台湾]・助理教授、Promis連携フェロー)
協力者
山本 敦久(成城大学・教授)
プロジェクトの目的
本プロジェクトは、モダニズムの時代において、阪神間で展開した身体文化とのその表象のあり方を、特にスポーツに焦点を当てながら明らかにしていくものである。具体的には、Trans-Pacific Baseball Studies(以下、TPBS)による、嘉義農林高校の甲子園出場を切り口に日台の野球文化・技術の伝播の意味を近代性やポストスポーツの視座で明らかにしてきたこれまでの二年間の取り組みを踏まえて、次は日本に焦点を移す。すなわち、1920-1930年代において、同高校の日本のメディアでの扱われ方や一般の人々による受け止められ方を明らかにしながら、阪神甲子園球場の周囲にどういった身体文化があったのかを、引き続き近代性やポストスポーツの視座から明らかにしていくものである。そして、それらの成果を元に、甲子園球場の100周年に合わせて同球場で国際シンポジウムを開催し、さらなる研究や文化的交流を展開させていく。