北海道ニセコ高等学校にて大学生を対象としたインターンシップのパイロットプログラムを実施しました
2025年2月16日から28日にかけて、Promis地域連携センターは国際人間科学部グローバル文化学科と連携し、北海道ニセコ高等学校にて、大学生を対象としたインターンシップの企画立案に向けたパイロットプログラムを実施しました。このパイロットプログラムとしての現地研修は、ニセコ町とのあいだで2024年3月に締結した包括的地域連携協定によって実現したものです。今回の研修に参加したのは、グローバル文化学科4年生の中井伊吹さん。本研修で中井さんは北海道ニセコ高等学校の現場に触れるとともに、持続可能な観光やまちづくりを多角的な視点から学ぶ機会を得ました。以下は研修を終えた中井さんの現地レポートです。

研修は、教育現場での学び、地域との関わり、持続可能な観光と環境学習の三つの側面から構成されました。教育現場では、北海道ニセコ高等学校での授業見学や実施を行い、英語や探究活動に関する授業に参加しました。また、学校に設置されている英語村であるNISEKO World Villageの運営にも関わりました。
地域との関わりとしては、町民交流やまちづくりフォーラムに参加し、地域おこし協力隊の活動を見学しました。さらに、ニセコ町の中央倉庫群などの施設を訪問し、地域の取り組みについて学びました。
持続可能な観光と環境学習の一環としては、株式会社LOOPORTさんで業務体験を行い、ニセコ町グリーンデスティネーション(GD)アセスメントミーティングにも参加しました。また、スノーシュー体験や観光活動を通じて、地域の観光資源や自然環境について理解を深めました。
ニセコ高校では、学校改革が積極的に進められており、「やってみたい」という想いが実現しやすい環境が整えられていました。また、「Civic Pride(市民としての誇り)」のコンセプトが印象的でした。学校が変わることで地域が変わり、教育が地方創生の鍵となることを学びました。ニセコ高校では、地域の様々な立場の人が学校を拠点に集い、交流する場が生まれていました。
本研修を通じて、参加者は、学校教育が地域とどのように関わるべきか、また教育改革の可能性と課題について、様々な経験や考え方を吸収し、多くの学びを得ることができました。