神戸大学ポーランド拠点、神戸大学/バベシュ・ボヨイ大学国際協力センターに次ぐ国際文化学研究科の第3の海外拠点が、テネシー大学ノックスヴィル校に置かれた神戸大学テネシー拠点です。国際文化学研究科・国際人間科学部とテネシー大学とは、長年にわたって協定校としての関係を育み、こうしたそれまでの関係の蓄積を踏まえて、2024年8月、国際文化学研究科はテネシー大学と相互に海外拠点を置くことに合意する覚書を取り交わしました。同研究科でおこなわれた調印式には、テネシー大学のタイヴィ・スモール副学長、グレッチェン・ナイスラー副学長、アジアエンゲージメントオフィス長のレイチェル・リュー氏が来日して参加しました。同年10月には、国際連携推進機構アメリカ部門長を務める田中順子教授と、拠点アドバイザーである井上弘貴教授がテネシー大学を訪問し、ジョン・ゾムチック学長らと面会しました。

神戸大学テネシー拠点は、テネシー大学ノックスヴィル校グローバルエンゲージメントセンター附属語学学校(English Language Institute UTK)のなかに置かれています。附属語学学校は、ノックスヴィルのダウンタウンにあるUT カンファレンス・センターのなかにあり、テネシー大学ノックスヴィル校のメインキャンパスからも至近の距離にあります。テネシー州経済開発庁日本事務所によれば、テネシー州への海外直接投資の50%以上が日本からのものであり、6万人以上の地元の人びとが日系企業に雇用されています。神戸大学テネシー拠点は、これまで以上に注目を集めている米国南部の文化、思想、歴史について、国際文化学研究推進インスティテュートが研究をおこなうための重要な拠点であると同時に、米国の内陸部に展開する日系企業との将来的な連携を神戸大学が模索するうえでも、今後の利活用が全学的に期待されます。

海外拠点設置の覚書に署名するグレッチェン・ナイスラー副学長(左)と梅屋潔国際文化学研究科長(右)
※肩書はいずれも当時
神戸大学テネシー拠点が置かれたテネシー大学ノックスヴィル校グローバルエンゲージメントセンター附属語学学校を訪れた神戸大学一行と、トッド・ビアード校長(一番左)をはじめとする附属語学学校の関係者